練習から小規模大会まで、幅広いシーンで活躍するゴーセン GFN-130。
日本バドミントン協会第2種検定球であり、ガチョウ羽根を使用した高い耐久性と安定した飛行性能が魅力です。
「練習球は消耗が激しい」「質の良いシャトルを使いたい」そんな悩みを抱えるバドミントンプレーヤーに向けて、本記事ではGNF-130を徹底的にレビュー。
実際に使ってみた感想や、他のシャトルとの比較、コストパフォーマンスについて詳しく解説します。あなたのシャトル選びの参考にしてください!
耐久性とコスパについて
耐久性

【👍 メリット(打ってみて感じた耐久性)】
・「なかなか折れない」練習での安心感
激しい連打やスマッシュ練習で「もうダメかな?」と思っても、ガチョウ羽根のタフさのおかげで、比較的長く原型を保って飛び続けてくれます。
特に練習終盤の追い込みで助かります。
・交換の手間が減り、練習が途切れない
耐久性が高い分、頻繁にシャトルを取り替えに行く必要がなく、ラリーやフットワーク練習が途切れにくいです。
「あれ、さっきのまだ使える」となることが多いです。
・低温・低湿度の体育館でも「保ち」が良い
他社の安価なシャトルだと、冬場などの乾燥した体育館でポンポン羽根が折れてしまうことがありますが、GNF-130は比較的羽根の「保ち」が良く、少しの加湿でかなり耐久性を維持できます。
【👎 デメリット(実際に使って気になる点)】
・羽根が折れるより「ヘタる」感覚
他のシャトルが「羽根がポキッと折れて使えなくなる」のに対し、GNF-130は羽根の形が崩れて「ふにゃふにゃにヘタる」ことで寿命を迎えることが多いです。
見た目はまだ使えそうでも、飛ばすと安定しません。
・耐久性の差が「個体差」で出る
箱の中のシャトルで、稀に耐久性が極端に低い個体に当たることがあります。
ほとんど折れないシャトルがある一方で、たった数回のクリアで折れてしまうものがあり、少し品質にバラつきを感じることがあります。
・終盤の「ブレ」が気になりやすい
耐久性の限界が近づくと、コークと羽根の接続部分が緩くなり、シャトルが最後の落ち際で大きくブレるようになります。
ゲーム練習ではこのブレが気になり、結局交換せざるを得なくなります。
コスパ

| 順位 | 製品名 | 定価 (1ダースあたり・税込) | 主な用途・特徴 | 協会検定 |
| 1 | GFN-160 | ¥5,500 | トータルバランスに優れた練習球。パターン練習・基礎練習など用途が広い。 | ─ |
| 2 | GFN-130 | ¥7,370 | 試合・検定球レベルの練習球。耐久性を特に重視したグース羽根モデル。安定した飛行性。 | 第2種 |
| 3 | GFN-120 | ¥8,360 | 公式戦レベルの練習球。厳選されたガチョウ羽根と天然コルクを使用。耐久性と最高水準の飛行安定性を高次元で両立した、大会球に近い打感が特長。 | |
| 4 | GFN-110 | ¥8,690 | 公式戦レベルのシャトル。厳選されたグース羽根を使用し、最高水準の飛行安定性・打球感を提供。 | 第1種 |
第2種検定球の上位モデルであるGNF-130は、価格は張るものの「とにかくヘタりにくい」のが魅力。
ゲーム練習でスマッシュを打ち込んでも、コーンがなかなかバラけない粘り強さがあります。
実践に近い打球感を長く保ちたいクラブ練習に最適です。
気温(シャトル番号)の目安は?
| 温度表示番号 | 適正範囲温度 |
| 2 | 27℃~33℃ |
| 3 | 22℃~28℃ |
| 4 | 17℃~23℃ |
| 5 | 12℃~18℃ |
🌸 春 (3月~5月頃)
この時期の適正番号の目安は3番または4番です。
肌寒い早春(3月頃)で気温が低めであれば4番が適しています。一方、暖かくなる晩春(5月頃)で気温が上がってくれば3番へ切り替えるのがおすすめです。
この柔軟な対応により、GFN-130の持つ安定した飛行性能を維持でき、春先のゲーム練習や調整練習の質を高いレベルで保つことができます。
☀️ 夏 (6月~8月頃)
この時期の適正番号の目安は2番または3番です。
一般的な夏季では、多くの場合3番が使用されます。
しかし、特に暑い日や空調のない体育館などで気温が27℃を超えるような場合は、シャトルが飛びすぎるのを抑えるために2番の使用も検討します。
GFN-130は高温下でもガチョウ羽根の粘り強さを発揮し、高い耐久性を保ちやすいのが特長です。
🍁 秋 (9月~11月頃)
この時期の適正番号の目安は3番または4番です。
残暑の厳しい初秋(9月頃)でまだ気温が高めであれば、夏の終わりから3番を継続します。
一方、気温が下がる晩秋(11月頃)に入り肌寒くなってきたら、シャトルが飛びにくくなるのを防ぐために4番に切り替えるのが適切です。
❄️ 冬 (12月~2月頃)
この時期の適正番号の目安は4番または5番です。
一般的な冬季では4番が最も多く使われます。
しかし、特に冷え込む日や暖房のない体育館などで気温が13℃を下回るような場合は、さらに飛びを補うために5番の使用も検討されます。
また、GFN-130は、コストと耐久性のバランスに優れた第2種検定球であり、練習球として低温下でも比較的良好な持ち(耐久性)を発揮しやすいのが特長です。
使用感を徹底解説
スマッシュの使用感
GNF-130は、打球時の安定感が際立ち、スマッシュを安心して打ち込めます。
特に、ヘッドスピードが上がっても軸がブレにくいため、強打時のシャトルの失速やふらつきが少ないのが特長です。
鋭く振り抜くと、心地よい手応えと重みを感じ、シャトルが一直線に相手コートに突き刺さるような感覚が得られます。
耐久性も高いため、連打しても羽根が折れにくく、最後まで質の高いスマッシュを維持しやすい高性能なシャトルだと感じました。
ドライブの使用感
ドライブは低く、速く打ち込めます。
ガチョウ羽根のしっかりした安定性のおかげで、ネット際をかすめるようなコースを狙いやすいのが特長です。
特に中〜後衛でのハーフスマッシュからの切り返しや、ラリーのスピードを上げたい時に真価を発揮します。
羽根がブレにくいため、強めに押し込んでも飛行が乱れず、相手の返球を素早く詰めることができました。
耐久性も高水準で、ドライブの打ち合いで羽根が折れて失速する心配が少なく、質の高いラリーが長く続くシャトルだと感じました。
クリアの使用感
クリアーを打つと、シャトルがきれいに放物線を描き、スムーズに奥まで伸びる感覚があります。
羽根の品質が高いため、打感がしっかりしていて、無理なく高い打点からコントロールしやすいです。
特に、少し体勢を崩されても、羽根がブレずにしっかりと前方に押し出されるので、リカバリーからのハイクリアーでも安定した飛距離を稼げました。
風の影響も受けにくく、狙ったコートの深さへの精度が高い、信頼できるシャトルです。
レシーブの使用感
レシーブでは、打球に対する抵抗が安定しており、特にスマッシュに対するプッシュレシーブが非常にやりやすいです。
羽根がしっかりしているため、面の向きだけで簡単にコースを制御できます。
また、相手の強打に対してもシャトルが負けずに弾き返せるため、ロビングやクリアーで奥へ返す際も意図した飛距離が出しやすいです。
手元でコントロールが効くため、レシーブからの配球を組み立てやすく、守備から攻撃への移行に貢献してくれるシャトルだと感じました。
まとめ
GNF-130は、スマッシュの突き刺さり、ドライブの安定した速さ、クリアーの伸び、そしてレシーブの制御しやすさと、あらゆるショットで高い品質を発揮しました。
特に耐久性の高さは目を見張るものがあり、激しい練習や連戦でもシャトルの質が落ちにくいため、コストパフォーマンスに優れます。
試合球に近い打感で質の高い練習を求めるプレイヤーにとって、最高の相棒となるシャトルだと断言できます。