本記事で徹底レビューするのは、日本バドミントン協会第1種検定球(大会使用可能レベル)でありながら、多くのチームに選ばれているゴーセン GNF-120です。
ガチョウ羽根が生み出す高い耐久性と安定した飛行性能は、練習の質を一段引き上げてくれます。
本当にGNF-120があなたの求めるシャトルなのか?
スマッシュ、ドライブ、クリアーの実際の使用感から、気になる耐久性と価格まで、プレーヤー目線で深掘りします。
ぜひ、シャトル選びの決定版としてお役立てください!
耐久性とコスパについて
耐久性

✅ メリット(耐久性の強み)
・高い羽根の耐折れ性:
ガチョウ羽根を使用しているため、一般的なアヒル羽根のシャトルと比較して羽根の折れや裂けに非常に強いです。
激しいスマッシュやドライブの打ち合いでも、羽根が最後まで持ちこたえるため、長い時間質の高いラリーが可能です。
・コルクの強度と安定性:
コルク部分の耐久性も高く、打撃を繰り返してもコルクが割れたり、グラついたりすることが少ないため、シャトル全体のバランスが長く保たれ、一貫した打球感が持続します。
・優れたコストパフォーマンス:
耐久性が高い分、シャトルを交換する頻度が減り、結果として練習でのシャトルにかかる総コストを削減できます。
特に強打を多用する練習において、このメリットが顕著に表れます。
❌ デメリット(耐久性の課題)
・羽根の毛羽立ちやすさ:
激しい使用や乾燥した環境下では、羽根の軸(折れにくい部分)ではなく、羽根の先端付近が毛羽立ちやすい傾向があります。
毛羽立つと、空気抵抗が増して失速しやすくなり、飛行性能が徐々に低下します。
・比較的重い打感:
耐久性を確保するために羽根の素材がしっかりしているため、一部の非常に軽量なシャトルと比べると、打球感がやや重く感じる場合があります。
これが、疲労時や繊細なタッチを求めるプレーにおいて、シャトルを遠くに飛ばす際の負担に感じられることがあります。
・水鳥シャトル共通の課題:
他の水鳥シャトルと同様に、湿度管理は重要です。
乾燥しすぎた環境で使用すると、上記の耐折れ性が高いとはいえ、羽根の折れやすさは増してしまうため、適切な湿度管理の手間が必要です。
コスパ

| 順位 | 製品名 | 定価 (1ダースあたり・税込) | 主な用途・特徴 | 協会検定 |
| 1 | GFN-160 | ¥5,500 | トータルバランスに優れた練習球。パターン練習・基礎練習など用途が広い。 | ─ |
| 2 | GFN-130 | ¥7,370 | 試合・検定球レベルの練習球。耐久性を特に重視したグース羽根モデル。安定した飛行性。 | 第2種 |
| 3 | GFN-120 | ¥8,360 | 公式戦レベルの練習球。厳選されたガチョウ羽根と天然コルクを使用。耐久性と最高水準の飛行安定性を高次元で両立した、大会球に近い打感が特長。 | |
| 4 | GFN-110 | ¥8,690 | 公式戦レベルのシャトル。厳選されたグース羽根を使用し、最高水準の飛行安定性・打球感を提供。 | 第1種 |
GNF-120の最大の魅力は、耐久性が生む費用対効果です。
第1種検定球の品質でありながら羽根が非常に折れにくく、トータルコストを抑えられます。
質の高いシャトルで練習できる「練習効率の向上」も大きなメリットです。
しかし、初期投資の定価は高めであり、練習球として気軽に大量消費しにくいのが導入のハードルとなり得ます。
また、羽根の毛羽立ちはあるため、飛行性能の低下が耐久性の限界になる点も留意が必要です。
気温(シャトル番号)の目安は?
| 温度表示番号 | 適正範囲温度 |
| 2 | 27℃~33℃ |
| 3 | 22℃~28℃ |
| 4 | 17℃~23℃ |
| 5 | 12℃~18℃ |
🌸 春 (3月~5月頃)
適正番号の目安: 3番 または 4番
使用感:
3月頃の肌寒い時期は、やはり4番がちょうど良い飛びでした。
4月後半~5月に入り、体育館内の温度が安定して上がってきたら、迷わず3番に切り替えています。
この柔軟な対応のおかげで、GNF-120が持つブレない飛行性能を最大限に引き出し、春先の調整練習も質の高いレベルで保てました。
☀️ 夏 (6月~8月頃)
適正番号の目安: 2番 または 3番
使用感:
多くの場合は3番で対応可能ですが、特に空調がない体育館で体感温度が27℃を超えるような日は、2番を使うようにしています。
GNF-120は、高温下でもガチョウ羽根の粘り強さを発揮し、変形しにくいのが強みです。おかげで、真夏の連打練習でも高い耐久性を維持してくれました。
🍁 秋 (9月~11月頃)
適正番号の目安: 3番 または 4番
使用感:
9月の残暑が厳しい時期は、夏の終わりから3番を継続しました。
体育館の窓を開けても寒さを感じる11月頃に入り、シャトルが明らかに手前で落ちるようになったら、すぐに4番に切り替えています。
これが、シャトルの飛びを最適化し、ラリーの速度を落とさないための適切な切り替えタイミングだと感じています。
❄️ 冬 (12月~2月頃)
適正番号の目安: 4番 または 5番
使用感: 一般的な冬季では4番がベストです。
しかし、底冷えする日や、暖房のない体育館で体感温度が13℃を下回るような状況では、シャトルが全く飛ばなくなってしまうため、5番の使用を検討しました。
GNF-120は、第1種検定球でありながら耐久性が非常に高いため、低温下でも羽根が折れにくいのは大きなメリットだと実感しています。
使用感を徹底解説
スマッシュの使用感
GNF-120は、スマッシュを打つと**「重い」球質**で突き刺さります。
インパクトでコルクがしっかりと力を受け止め、減速感が少ないため、相手コートに一直線に伸びる球威が魅力。
打感が非常にしっかりしており、力の伝達効率が良いので、しっかり捉えれば大会球並みのスピードが出せます。
強打練習には最適なシャトルです!
ドライブの使用感
GNF-120は、打感が重くしっかりしているため、ドライブ戦で特に「押し負けない」安定感があります。
レシーブ後の切り返しでスピードに乗せやすく、シャトルの軌道が安定しているため、正確にコースを狙いやすいです。
クリアの使用感
GNF-120は、羽の枚数とコルクがしっかりしているため、遠くに飛ばす際の安定感があります。
重めの打感ながらも、しっかり振り抜くと高く伸びるクリアが打てます。
特に、奥まで返すハイバッククリアがブレずに安定して飛び、コントロールしやすいのが好印象でした。
練習球として十分な性能です。
レシーブの使用感
GNF-120は、打感がしっかりしているおかげで、スマッシュやドライブをレシーブする際に負けにくい感覚があります。
シャトルに当たった際の衝撃が適度にあり、プッシュやロブへの切り返しがしやすいです。
特に、ヘアピンへのタッチが安定し、浮きにくいのが好印象でした。
速い展開の中でも、狙ったコースにしっかりと返せます。
まとめ
GNF-120は、日本バドミントン協会第1種検定合格球であり、公式戦でも使用できる試合球です。
打感が重く安定し、耐久性・飛行曲線・飛距離の品質安定性が最高クラス。
本番の試合球として非常に信頼性が高いシャトルです!